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2本以上の歯がくっついて生える「癒合歯」の問題と対応をとことん解説!

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2本以上の歯がくっついて生える「癒合歯」の問題と対応をとことん解説!

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皆様、こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、川邉(かわべ)です。いつも「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科ここだけの話」をご愛読いただき、ありがとうございます。このコラムでは毎回テーマを決めて、皆様のお口の健康と美容に役立つ情報をお伝えしています。

さて、今回取り上げますのは、子供の歯のトラブルのひとつ「癒合歯(ゆごうし)」についてです。癒合歯は、その名のとおり2本の歯がくっついて、1本の歯のようになった状態を指します。癒合歯は、歯の機能としては問題ないのですが、虫歯になりやすかったり、永久歯との生え代わりがうまくいかなかったりと、長期的にはさまざまな問題につながる可能性があります。ここでは、癒合歯の詳細とその原因のほか、癒合歯により将来引き起こされるリスクと対応策をご紹介します。

癒合歯とは

癒合歯とは、隣同士の歯が結合して1本の歯のようになった歯のことです。永久歯より乳歯でよく見られ、発生場所としては、下の前歯の真ん中から2番目(乳側切歯)と3番目(乳犬歯)、真ん中(乳中切歯。いわゆる前歯)と2番目の結合が多く見られます。上の歯に発生することもあり、その場合は真ん中と2番目の歯が結合している場合が多いです。
あまり聞かない言葉ですからレアな症状のようにも思えますが、乳歯での発現率は4%前後あり、特段珍しいわけではありません。

癒合歯の原因

癒合歯が起こる原因は、実はまだはっきりとはわかっていません。ただ、胎児期に歯の芽(歯胚)が作られるときに、隣の歯胚とくっついてしまうことが原因だといわれています。そうなる理由としては、母親の栄養不足や病気、薬物の影響だと考える研究者もいますが、特にそのような要因がない場合も癒合歯になるケースは見られます。そこで最近では、顎の骨が狭くなり、歯胚同士の間隔が狭くなったための現象で、人類の歯の退化のひとつの表れだと考える研究者が増えています。

癒合歯のリスク

癒合歯になったとしても、歯の機能そのものは通常の歯と変わりありません。しかし、次のような事態が起こるリスクが高まります。

・虫歯になりやすい
癒合している歯は結合部が線状にへこんで溝になっているため、そこにプラークや汚れが溜まりやすい状態です。特に舌側は溝が深く、外からも見えづらいため汚れが溜まりやすく、虫歯になる危険性が高いといえます。

・永久歯が生えてこない
乳歯に生え変わる永久歯は、先に生える乳歯の存在を確認してから顎の中で形成されます。そのため、2本の乳歯が癒合していると「乳歯は1本」とみなされて、永久歯の芽も1本分しか作られず、1本欠如することがあります。癒合歯によって永久歯が1本足りなくなる割合については、50%弱とする研究報告がなされています。

・生え変わりの時期が遅くなる
乳歯が永久歯に生え変わる際、通常は乳歯の根が徐々に吸収されて自然に抜け落ち、その後から永久歯が生えてきます。しかし、癒合歯は根の吸収がうまく進まず、歯の交換期になっても自然に抜け落ちないことがあります。その場合は、抜歯が必要になります。

・永久歯の歯並びが悪くなる
癒合歯の乳歯が抜けた後に永久歯が2本生えてくる場合、歯が生えるスペースが狭いために、歯がねじれたり外側にはみ出したりするなど、歯並びに影響を与えることがあります。また、生えてくる永久歯が1本の場合も、今度は永久歯の数が足りないために上下の歯の正中(真ん中のライン)がずれたり、スペースを埋めようと周りの歯が動いたりして、歯並びに影響が出る場合が多いようです。

癒合歯のリスクへの対応策

このような癒合歯のリスクは、放置せずきちんと対応することで影響を減らすことができます。対応策としては、次のようなものがあります。

・癒合歯の裏側の溝に「シーラント」をする
「シーラント」とは、歯科用プラスチックやセメントを歯の溝に流し込んで固め、溝を埋めることで歯磨きのしやすい歯の形状を作るという、虫歯予防法の一種です。乳歯の奥歯の表面に施すのが一般的ですが、前歯の舌側の溝にも施すことができ、虫歯予防に役立ちます。6~12歳までの子供で初期虫歯と判断された歯に施す場合は保険適用となり、1本あたり400円程度。そうでなくても、1本あたり1,000~2,000円ほどで施術を受けられます。
シーラントに加えて、毎日丁寧に歯を磨き、虫歯がないかどうか定期的に歯科医院でチェックを受けることを並行すれば、虫歯になるリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

・永久歯の数をレントゲンで確認する
癒合歯が見つかったからといって、すぐにレントゲン撮影をする必要はありません。しかし、前歯の生え変わり時期となる5~6歳頃、もしくは癒合歯ではない前歯(乳歯)が抜けた時点で、一度レントゲン撮影を行い、下に永久歯の芽が何本あるのかを確認しておくと良いでしょう。もちろん、もっと早くから定期的に歯科医院に通い、注意しておいても構いません。歯の生えるスペースが十分に確保されているかどうか、矯正が必要かどうかといった状況は一人ひとり違いますから、生え変わりのときから歯科医院で診てもらい、対応を相談しておくのがおすすめです。

・生え変わりの時期には、レントゲンで歯の根の状態を確認する
生え変わりの時期になっても癒合歯に変化が見られない場合は、歯の根が吸収されていない可能性があります。この場合は、レントゲンで歯の根と下の永久歯の状態を確認しましょう。永久歯がまだ成長しておらず、癒合歯に変化がない場合は少し待つという対応でも構いませんが、永久歯が癒合歯のすぐ下まで成長してきているのに、癒合歯に変化が見られないときは、根の吸収がうまくいっていません。そのまま自然に根の吸収が始まる可能性は低く、抜歯が必要になるケースがほとんどです。

永久歯の歯並びに大きな影響が出てしまった場合は、歯列矯正などが必要になるかもしれません。歯科医院で経過をしっかり観察し、その時々にできるベストの処置を施すことで、リスクを軽減するようにしましょう。

しっかりと対応策を

癒合歯自体は、歯の機能を損なうものではなく、きちんと対応することでリスクを抑えることができます。
また、特段珍しい症状ではなく、ほとんどの歯科医院で診てもらえるものです。まずは気軽に相談してみてください。

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コラムのテーマについて

いつもコラムをご愛読いただきありがとうございます。
当コラムは、毎回テーマを決め、歯科医師・審美歯科医師の視点から書いたものです。テーマの選定は、患者様からのご相談や歯科医師として気になったことをもとに行っておりますので、当院では行っていない治療に言及している場合もあります。
おかげさまで、読者の皆様から多くの反響をいただいており、ご質問には丁寧にお答えするよう心掛けてまいりました。しかし、当院で行っていない治療などにつきましては、お問い合わせをいただきましても、受付窓口がお答えできないことを予めご了承ください。
これからも当院、並びに当コラムをよろしくお願いいたします。

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